7月開催の女子ワールドカップに向けたなでしこジャパンの強化試合、欧州遠征のポルトガル戦が8日に行なわれ、日本は2-1の逆転勝利を収めた。
こ日の先発メンバーはGK山下杏也加、3バックの中央に三宅史織、右に宝田沙織、左に南萌華、ダブルボランチに長野風花と長谷川唯、右ウィングバックに清水梨紗、左ウィングバックに杉田妃和、2列目に藤野あおば と楢本光、ワントップに田中美南。
DFの要で主将の熊谷紗希は出場せず、新しい組み合わせによる3バックのシステムを試す布陣。熊谷に代わって清水がキャプテンを務めた。
日本は連動したプレッシングと素早いパス回しで主導権を握り、前半の8分には藤野のクロスから杉田がフリーでヘディングシュート。これはキーパー正面を突いて得点とはならなかった。
このまま日本ペースになるかと思えたが、24分にロングボールを繋がれてからのスルーパスで崩され、クロスに飛び込んだアナ・カペタにゴールを決められて失点。日本が優位に試合を進めながら、浅いDF裏のスペースを狙われ先制されてしまう。
その直後にもスルーパスからカペタの抜け出しを許し、あわやのピンチ。ここは山下のナイスセーブとDFの頑張りで追加点を防ぐも、3バックとMFの連携に課題を残した。
嫌な雰囲気になりかけた35分、左サイドでボールを受けた杉田がPエリアの田中へスルーパス。その折り返しを長谷川が押し込んで同点とする。
さらに後半の53分には田中が長谷川の縦パス1本で抜け出し、1対1となったキーパーを浮き球でかわしての技ありゴール。鮮やかな速攻で逆転とした。
このあと日本は何度かチャンスを迎えるが、フィニッシュが決まらず追加点を逃す。試合終盤には初出場となるDFの守屋都弥を投入。やり馴れた4バックの布陣に戻してポルトガルの反撃をしのぎ、2-1の逆転勝利。司令塔の長谷川が1ゴール1アシストと好調さを見せた。
格下のポルトガル相手に苦戦を強いられたが、試合中のシステム変更が試せたのは収穫。次戦は11日にデンマークとの試合が行なわれる。
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