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BS1「スポーツ × ヒューマン」権田修一

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高みを目指す日本の守護神

17日放送のBS1『スポーツ × ヒューマン』は、【”自分に嘘はつきたくない” ~ ゴールキーパー権田修一】 日本が躍進を見せたカタールW杯でビッグセーブを連発、ベスト16進出の大きな原動力となったGK権田修一の歩みを追う内容。

W杯の活躍で注目の存在となった権田選手。だが彼が所属する清水エスパルスは、昨シーズン不振にあえぎJ2降格。今季は1年でのJ1復帰を目標に掲げ、シーズン開幕前のキャンプ練習に励む選手たちの中に権田選手の姿もあった。

だがこのとき権田選手は欧州クラブへの移籍を模索中。エスパルスに残るかどうかの去就は決まっておらず、その心中には複雑なものがあった。

初めてゴールマウスを守ったW杯で目の当たりにしたのは、世界トップクラスのゴールキーパーたちの凄み。大舞台でも動じないその圧倒的な存在感に、自らとの差を痛感。「上を目指したい。世界一のキーパーになりたい」と意気込む権田選手は、自分を成長させてくれるレベルの高い環境を望んだのだ。

だが彼が望むようなオファーはついに届かず、1月31日の移籍期限を過ぎてエスパルスへの残留を決断。目標はチームのJ1復帰に切り替えられた。

また3月に発表された第二次森保ジャパンの招集メンバーにも権田選手の名はなく、まだ自分が代表に欠かせない存在ではないことを自覚せざるを得なかった。

挫折からの復活

権田選手がサッカーを始めたのは5歳のときで、早くからキーパーとして活躍した。FC東京のユースでは猛練習に励み、年代別の代表にも選ばれる。19歳でJリーグデビューを果すと、すぐにレギュラーへ定着。20歳の若さでA代表にも招集されるなど順調なキャリア築きつつあった。

そんなとき挫折を味わったのが、23歳で出場した2012年ロンドンオリンピックの準決勝。44年ぶりのメダルが懸かったメキシコ戦だった。1-1の同点で迎えた後半の65分、権田が何気なく送ったフィードを相手に奪われ失点。試合は1-3と敗れ、3位決定戦でも韓国に0-3と完敗してメダルを逃してしまう結果となった。

「ロンドンオリンピックは自分のミスで負けたと思っている」と当時を振り返る権田選手。ここから「ミスが怖い、チャレンジも怖い」とトラウマを抱えるようになり、A代表レギュラーの座も掴めないまま。第3キーパーとして臨んだ14年W杯は、ベンチで戦況を見つめるだけに終わった。

悔しさをバネに持てる時間をすべてサッカーに費やすようになった権田選手だが、その焦りで26歳の時に陥ったのが「オーバートレーニング症候群」。けん怠感とうつ症状で自宅を出ることもままならなくなり、ついには引退さえ考えるようになる。

それでも家族の励ましで立ち直り、知人に紹介された河口正史トレーナーの指導で復活の光明を見いだす。河口さんのハードなトレーニングメニューをこなして肉体改造を行ない、弱点を克服。それがカタールW杯での活躍に繋がったのだ。

「信念を貫きたい」と語る権田選手だが・・

権田選手のことを「不器用、真面目、あまのじゃく、頑張り屋さん」と評する河口トレーナー。それに加えて番組で浮き彫りとなったのは、彼の神経質さ。

NHKの密着に「これ、いつでも撮られるってことですか?」「それ、ここで聞かないほうがいいと思いますけど」「ネガティブなことを話す気はないので、普通の質問してください」といちいちピリつく権田さん。

無神経な密着にイラだつのは分かるけど、ちょっとうつわが小さいなと思ってしまったのは、NHKの編集が良くないのか? チームのベテランとして低迷するエスパルスの選手を厳しく叱咤する権田さんだが、結果に繋がっているようには見えず、空回り感を否定できないのが正直なところ。

「どんな性格?」の問いには、「性格は悪い、いい奴じゃない。いい人でいるためには、言わなきゃいけないことが言えないじゃないですか」の答え。「自分に嘘をつきたくない。信念を貫きたい」と熱弁する権田さん。素晴らしいけど、もう少し余裕の構えがあってもいいかな。

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