疲れを知らない運動量とエレガントなテクニックを備え、中盤のダイナモ及び司令塔としてチームを牽引した名選手。また左足による強烈なシュートを持ち、たびたび重要な場面でゴールを決めた。キャプテンとしての資質にも優れ、フィールドを支配する存在感から「聖なる怪物」と畏怖されたのが、マリオ・コルナ( Mário Esteves Coluna )だ。
アフリカのモザンビークに生まれ、19歳からポルトガルのベンフィカでプレー。さっそくインサイドWとして26試合14ゴールと活躍し、54-55シーズンのプリメーラ・リーグ(ポルトガルリーグ)優勝に貢献する。そのあとアフリカ出身のエウゼビオ、アグアス、サンタナ、ペレイラらとチームの中核をなし、ベンフィカ60年代の黄金期を築いた。
66年にはポルトガル代表としてW杯イングランド大会に出場。当時最強を誇ったベンフィカの選手を中心に構成された代表のキャプテンとしてチームを統率し、得点王となったエウゼビオとともにW杯初出場のポルトガルを大会3位に導く。
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