Jリーグ30周年を記念するイベントが15日に開催。ファン投票によるJ30年ベストイレブンのほかベストゴール部門賞など各賞が発表され、MVPにはJ1最多出場記録を持つ遠藤保仁選手(J2磐田)が選ばれた。
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J30年ベストイレブンに選ばれたのは以下の通り
GK 川口 能活(横浜F・マリノス他)
長く代表でも活躍した日本の守護神。高さはないが果敢な飛び出しとキャッチングの上手さ、大一番での集中力は他を寄せ付けなかった。
DF 井原 正巳(横浜F・マリノス他)
「アジアの壁」の異名で知られた日本屈指のディフェンダー。日本代表が初出場を果した98年フランスW杯でキャプテンを務めた。
DF 田中マルクス闘莉王(浦和レッズ、名古屋グランパス他)
高い得点能力を備えるブラジル生まれの超攻撃型リベロ。JリーグではDFの選手として異例となる104ゴールを記録している。
DF 内田 篤人(鹿島アントラーズ)
イケメン選手として女性ファンから高い人気を誇った左サイドバック。若くして鹿島で頭角を現し、ドイツのシャルケでCLに出場するなど活躍した。
DF 中澤 佑二(ヴェルディ川崎、横浜F・マリノス)
「ボンバー」のニックネームで人気のセンターバック。恵まれた体格と粘り強い守備を持ち味とし、DFながら178試合連続フル出場という記録を持つ鉄人プレーヤー。
DF 松田 直樹(横浜F・マリノス他)
闘志と反骨心あふれる姿でマリノスを牽引し、代表ではシドニーオリンピックや日韓W杯で活躍。松本山雅時代の2011年、34歳の若さで急逝した。
MF 遠藤 保仁(ガンバ大阪他)
読みの深さとテクニックの高さで知られる日本最高峰のゲームメーカー。普段は「ヤットさん」と呼ばれるが、その見た目とマイペースな性格で「ガチャピン」のあだ名を持つ。
MF 小野 伸二(浦和レッズ他)
誰もが認める天才プレーヤー。日本代表史上最年少の18歳でフランスW杯に出場する。フェイエノールト時代にはUEFAカップ(現EL)優勝に貢献。繊細な「ベルベットパス」で知られた。
MF 中村 憲剛(川崎フロンターレ)
ワンクラブマンを貫いた川崎フロンターレのバンディエラ。スルーパスの名手として最強軍団の礎を築き、地域サポーターとの交流でも大きな役割を果した。
MF 中村 俊輔(横浜F・マリノス他)
日本が誇るファンタジスタ。稀代のレフティとしてその名を馳せ、FKによるJ1通算24得点は歴代最多。セルティック時代にCLのマンU戦で決めた2本のFKも、いまだ伝説として語られる。
FW 三浦知良(ヴェルディ川崎他)
言わずと知れた「キング・カズ」。サッカーブームを牽引してJリーグ初代MVPに輝き、90年代半ばの隆盛に導いた功労者。56歳となった今もポルトガルで現役を続行中。
このうちMVPに選出されたのは、J1歴代最多672試合出場、J最多タイ24年連続得点などの記録を持つ遠藤保仁選手。遠藤選手はモニターで式典に出席し「30年の歴史で、たくさんの選手や先輩方の中から自分が選ばれたを誇りに思っている」とコメントした。
ちなみに10年前のJクロニクルベストに続いてベストイレブンに選ばれたのは、川口、井原、中澤、松田、遠藤、中村俊輔、カズの8人。前回の中山雅史、ストイコビッチ、中田英寿、名波浩に代わり、今回は内田、田中、小野、中村憲剛の4人が新たに選ばれている。
またJ30年ベストマッチに選ばれたのは、2011年J1第7節・川崎フロンターレ vs ブランメル仙台戦。東日本大震災後のJリーグ再開初戦となった4月23日、被災地をホームとする仙台が川崎に2-1の逆転勝利。東北のみならず日本全国のサポータに勇気と感動を与えたゲームだ。
部門別ベストゴールとベストシーンは以下の通り。
【ボレー/オーバーヘッド部門】
////パトリック・エムボマ 「ガンバ大阪、97年1stステージ第1節・対ベルマーレ平塚戦」
///(参考:『サッカーの園』助っ人外国人編)
【テクニカル部門】(トラップ、ドリブル、ループ等)
////レオナルド 「鹿島アントラーズ、95年後期第19節・対横浜フリューゲルス戦」
///(参考:『レジェンドたちが驚いたJリーグ伝説のプレー』『サッカーの園』ボレーシュート編)
【ミドル/ロングシュート部門】
////久保竜彦 「横浜FC、07年J1リーグ第1節・対浦和レッズ戦」
///(参考:『サッカーの園SP』 Jリーグ好プレー珍プレー “中澤時代”)
【フリーキック部門】
////中村俊輔 「横浜F・マリノス、16年1stステージ第5節・対ガンバ大阪戦」
【ヘディングシュート部門】
////山岸範宏 「モンティディオ山形、14年J1昇格プレーオフ準決勝・対磐田戦」
///(参考:『サッカーの園』アディショナルタイム編)
【その他部門】(パスワーク等)
////大島僚太 「川崎フロンターレ、18年J1リーグ第30節・対ヴィッセル神戸戦」
///(参考:『サッカーの園SP』 Jリーグ好プレー珍プレー “中澤時代”)
【ベストシーン】(雨中のリフティングドリブル)
////ドラガン・ストイコビッチ 「名古屋グランパス、94年後期第11節・対ジェフ市原戦」
前回のJクロニクルベストでは、ベストゴールをトップテン方式で発表。このときレオナルドのゴールが1位、久保が2位、エムボマが4位に選ばれている。
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