22日、ニュージーランドのワイカト・スタジアムで日本のグループステージ初戦が行なわれ、アフリカのザンビアに5-0の快勝。順調な白星スタートを切った。
日本の先発は、先日のパナマ戦と同じくGK山下杏也加、3バックの中央に熊谷紗希、右に石川璃音、左に南萌華、ボランチに長野風花、長谷川唯、右サイドに清水梨紗、左サイドに遠藤純、右インナーに藤野あおば、左インナーに宮澤ひなた、ワントップ田中美南の顔ぶれ。
試合は序盤から日本が押しまくり、6分には19歳の藤野がファーストシュート。だがGKムソンダのスーパーセーブに防がれてしまう。9分にも藤野が遠目からゴールを狙うが、惜しくも左ポストに阻まれてしまった。
20分にはセットプレーのチャンスから田中がゴールを決めたかに思えたが、VAR判定でオフサイドがあったとして先制ならず。このあとも長野や長谷川のロングシュートで相手ゴールを脅かすが、いずれもムソンダの好セーブで得点とはならない。
一方的に攻めながらゴールに繋がらない時間が続いた42分、長谷川の縦パスから藤野が狙い澄ましたクロス。そこに走り込んだ宮澤がネットを突き刺し、ようやく日本に待望の先制点が生まれた。
1点のリードで折り返した後半の48分、遠藤のパスから田中がネットを揺らすも、これもオフサイド判定でゴールは認められなかった。50分には藤野がムソンダに倒されPKを獲得したが、この場面もVARチェックでオフサイドとなり取り消されてしまう。
日本は度々のオフサイドに泣かされるも、54分には遠藤のクロスから田中が押し込んで追加点。3度目の正直で今度こそ得点を奪った。61分には、田中の「三笘の1ミリ」を思わせるエンドラインの折り返しから宮澤がこの日2点目。70には長谷川のパスから遠藤が技ありのゴールを決め、さらにリードを広げる。
そしてアディショナルタイムに入った96分、途中出場の植木理子がムソンダに倒されPKを獲得。ムソンダは2枚目のイエローで退場となり、代わって第2キーパーのサカラがゴールマウスに立った。植木自ら蹴ったキックはクロスバーに当たってしまうが、サカラが先に動いたとしてPKやり直し。2本目は植木がキーパーの逆を突き、冷静に沈めた。
こうして日本が攻守にザンビアを圧倒して5-0の勝利。得点はもう少し奪えそうな感じだったが、相手に1本のシュートも許さない快勝だった。また若手の藤野と石川が、物怖じしないプレーで勝利に貢献したのは好材料。内容以上に収穫を得た試合となり、次のエクアドル戦でのグループ突破に期待がかかる。
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