
ワールドカップの歴史 第20回ブラジル大会-後編
準々決勝で、ブラジルとドイツがWカップ2度目の対戦。試合はドイツが大量得点を叩き出すという予想外の展開、地元ブラジルは「ミネイロンの惨劇」に沈んでいった。アルゼンチンはメッシを中心とした戦術で決勝に勝ち上がったが、ドイツ堅守の前に敗れ去る。
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準々決勝で、ブラジルとドイツがWカップ2度目の対戦。試合はドイツが大量得点を叩き出すという予想外の展開、地元ブラジルは「ミネイロンの惨劇」に沈んでいった。アルゼンチンはメッシを中心とした戦術で決勝に勝ち上がったが、ドイツ堅守の前に敗れ去る。
大波乱となったブラジルWカップ予選リーグ。前回王者のスペインがオランダに完敗、早くも大会を去って行った。「死のグループ」となったD組は伏兵コスタリカが大金星。イタリア、イングランドの強豪を予選敗退に追い込む。スアレスの「噛みつき事件」も発生。
ガーナ戦で絶体絶命の状況に追い込まれたウルグアイだが、スアレスが臆面も無いハンドでゴールを阻止、物議を醸した。マラドーナとメッシのアルゼンチンはベスト8止まりとなり、決勝初優勝を狙うスペインとオランダの争いとなった。そして白熱の勝負は延長へ。
初のアフリカ開催となった、南アフリカWカップ。変人ドメネクが監督を努めるフランスは内紛が勃発、リーダー不在のチームは空中分解し、不名誉な予選敗退となった。前回王者のイタリアもチーム力の衰えは隠せず、予選最下位で大会を去るという不覚を演じる。
強豪国が順当に勝ち上がり、決勝ートーナメントは好勝負が続いた。そしてイタリアが堅実な戦いで勝ち上がり、ジダンを中心に結束したフランスも復調。両チームは決勝へ進んだ。試合は互角の戦いとなり延長戦に突入、だが挑発に乗ったジダンが頭突で退場となった。
世代交代の大会となったドイツWカップ。クリロナ、メッシ、ルーニー、ロッペン、リベリー、トーレスといった次世代のスターが輝きを見せた。地元ドイツは好発進、「カルチョポリ」騒動で揺れたイタリアも優勝を狙う中、ジダンが復帰したフランスも復権を伺う。
疑惑の判定がありながら、韓国はイタリア、スペインといった強豪を撃破。伏兵トルコ、セネガルも躍進を見せた。決勝は「3R」の攻撃力が爆発したブラジルと、主将カーンの統率力で勝ち上がったドイツの戦い。横浜競技場で、大会初となる両雄対決が行われた。
予選リーグでイングランドとアルゼンチンが因縁の対決。ベッカムが4年前の雪辱を果たすPKを決め、優勝候補のアルゼンチンは予選敗退となる。ジダンが負傷欠場となった前大会王者のフランスも、初戦の敗北から立ち直れずに敗退を喫し、波乱の大会となった。
因縁のアルゼンチン対イングランド戦など、激戦が続いた大会は開催国フランスとブラジルの決勝へ。だが試合を直前に控え、ブラジルエースのロナウドに異変が。集中力を欠く相手にジダンの頭による2発が炸裂、ついにフランスが地元で念願の初優勝を成し遂げる。
20世紀最後の大会には、ロナウド、ジダン、アンリ、ベッカム、オーウェン、ベロン、デル・ピエロ、ラウル、クライファートと新世代のスターが続々と登場、予選リーグで熱い戦いを繰り広げた。一方でR・バッジオ、マテウスらのベテラン勢も健在ぶりをを見せる。