フジサンケイ・レディース クラッシック(川奈ホテルGC富士コース)の最終日が23日に行なわれ、ルーキーの神谷そら選手がプロ初優勝を果した。
6アンダーの首位で最終組スタートとなった神谷選手は、今季ツアー初参戦の新人。出だしの1番でいきなりティーショットを左に曲げるが、なんとかパーセーブ。3番でボギーとするも、4番のパー5では自慢の飛距離を活かしてイーグルを奪取。
直後の5番パー4、第1打を右の林へ打ち込んでしまい大ピンチを迎えるが、隣4番へ刻んでの “逆走ルート“ でボギー。ミスを最小限に抑えて優勝戦線に食らいついた。
しかし右左に散らばるティーショットと難コースに苦しみ、中盤の9番、11番、12番と立て続けに3つのボギー。ついに首位を譲り渡してしまう。
代わって首位に躍り出たのが、岩井ツインズの妹・千怜選手と安田佑香選手。だが二人とも、最難関となる終盤の17番と18番で連続ボギーを叩いてしまい、一歩後退となった。
対する神谷選手は、砲台グリーンが待ち構える名物17番パー3での第1打を、ピン奥3mへ見事グリーンオン。そこからのスライスラインを沈めバーディ奪い、勝負どころを決めて再び首位に立つ。
そして2打差をつけて迎えた最終18番ではボギーとするも、50㎝のウィニングパットを沈めてツアー8戦目にしての初勝利をつかんだ。
2位タイに終わった岩田千怜は、バンテリン・レディース初優勝の姉・明愛に続く、双子による2周連続優勝はならず。一時トップに立ちながら、終盤崩れて初優勝を逃したプロ4年目の安田選手は、ホールアウト後に悔し涙を流した。
神谷そら選手は、今月18日に誕生日を迎えたばかりの20歳。ドライバーショットではツアー2位の256ヤードを誇る、女子プロ屈指の飛ばし屋だ。
一昨年のプロテストでは不合格となるも、22年のプロテストでは晴れてトップ合格。ルーキーイヤーで早くも初優勝を果すという活躍で、またも女子ゴルフ界のニューヒロイン誕生となった。
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