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中島貞夫監督 死去

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東映娯楽路線の職人監督

『日本の首領ドン』3部作、『極道の妻たち』シリーズなどで知られる映画監督の中島貞夫さんが、11日に肺炎のため京都市内の病院で亡くなっていたことが伝えられた。享年88歳。

報道によると、中島さんは高齢ながら特に持病もなく、自宅で映画の構想を練るなど平穏に過ごしていたとのこと。しかし体力の低下から、大事をとって5月に入院。その後肺炎を発症し、最期は家族に看取られて静かに息を引き取ったという。

中島さんは主に東映娯楽路線の職人監督として活躍、数々の人気シリーズを世に送り出した。

幅広い分野で活躍

1934(昭和9)年生まれの千葉県東金市出身。東京大学文学部卒業後の59年、東映京都撮影所に入社する。マキノ雅弘、沢島忠、田坂具隆、今井正らのもとで助監督を務め、64年に『くノ一忍法』で監督デビュー。66年の青春群像劇『893愚連隊』で日本映画協会新人賞を受賞するなど注目された。

67年にはフリーとなったが、その後も東映で『まむしの兄弟』『木枯らし紋次郎』(73年)などの人気シリーズを手がけた。またヤクザものの『沖縄やくざ戦争』(76年)『やくざ戦争 日本の首領』(77年)では、迫力ある演出で『仁義なき戦い』シリーズの深作欣二監督とともに東映実録路線の中核を担った。

ほかにも『人生劇場』(83年)や『女帝 春日局』(90年)、インド国際映画祭監督賞を受賞した『序の舞』(84年)等、娯楽アクション、時代劇、風俗ドキュメント、文芸ものなど幅広い分野で作品を発表。20年ぶりにメガホンを取った『多十郎殉愛記』が遺作となった。

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