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英国女優 グレンダ・ジャクソンさん死去

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数々の栄冠に輝いた演技派女優

主要俳優アワード3冠など数々の受賞歴を持つイギリスの名女優として知られ、後に政治家としても活動したグレンダ・ジャクソンさんが、15日に死去したことが伝えられた。享年87歳。

代理人によると、「短い間ではあったが闘病していた。けさ、ロンドン・ブラックヒースの自宅で家族に見守られながら安らかに息を引き取った」とのこと。

ジャクソンさんは米アカデミー主演女優賞(2回)、英アカデミー主演女優賞、ゴールデングローブ賞・主演女優賞、エミー賞(2回)受賞のほか、トニー賞にも4回ノミネート。数々の受賞歴を誇る演技派俳優として活躍したあと、いったん役者を辞めて92年に労働党の下院議員に当選。左派の論客として2015年まで務めた。政界引退後は俳優に復帰。最近まで映画を撮影していたという。

映画代表作は『恋する女たち』『日曜日は別れの時』など

1936年生まれのマージーサイド州バーケンヘッド出身。7人姉弟の長女だった。彼女の名前は、ハリウッド女優グレンダ・ファレルにあやかってつけられている。父親はレンガ職人、母親は掃除人・パブ店員という労働階級で育ち、高校卒業後に奨学金を得てロンドンの王立演劇学校で学ぶ。

57年、ワージングの劇場で舞台俳優デビュー。そのあと王立シェークスピア劇団のオーディションを受けるも不合格となり、ウェイトレス、電話オペレーター、スーパー店員など様々な仕事をしながら、役者を目指しての下積み時代を送った。

63年『孤独の報酬』で映画デビュー。演出家ピーター・ブルックの劇団にも参加し、舞台劇『マーラー/サド』での暗殺者の女性を演じて評判をとった。同作品は67年に映画化され、これが彼女の出世作となる。

69年、『恋する女たち』(ケン・ラッセル監督)で米アカデミー主演女優賞を受賞。71年の『日曜日は別れの時』(ジョン・シュレンジャー監督)で英国アカデミー賞主演女優賞を受賞する。

73年には『ウィークエンド・ラブ』で、2度目の米アカデミー主演女優賞とゴールデングローブ主演女優賞を受賞。映画、テレビドラマ、舞台、ブロードウェイと幅広く活動し、シェークスピア劇などの古典、近代劇、コメディーなど多彩にこなす演技力で定評を得た。

晩年の活動

1992年には政界入りのため女優業を休止し、労働党から立候補して下院議員に当選。トニー・ブレア内閣で97年から99年まで運輸政務次官を務める。

2015年に政界を引退すると、以降はロンドンやニューヨークの舞台俳優として活動を復活。18年には『幸せの背くらべ』でブロードウェイのトニー賞を受賞している。映画では21年の『帰らない日曜日』が遺作となった。

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