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「サッカーの園 ~究極のワンプレー~」得点王

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【努力と繊細さ】の大久保嘉人

12日放送のBS1『サッカーの園 ~究極のワンプレー~』、今回のお題は【得点王】 Jリーグ30年を飾った最強ストライカーの活躍に迫る内容。

スタジオには常連の中村憲剛さんに加え、95年得点王の福田正博さん、12年得点王の佐藤寿人さんらが集まり、栄冠に輝いた点取り屋たちのエピソードを語る。

最初のエントリーは、川崎フロンターレ時代に3年連続得点王に輝いた大久保嘉人さん。

ヴィッセル神戸を戦力外通告となった大久保さん。移籍したフロンターレで生き残りを懸けて取り組んだのが、ミドルシュートの精度。さらに中村憲剛さんと息の合ったホットラインを組み、3年連続得点王の偉業を達成する。さらに2トップを組むレナトにはPKを譲るなど良い関係を築き、得点を生み出す環境づくりにも務めた。

その大久保さんの「究極のワンプレー」が、2015年のJ最終節・ブランメル仙台との試合。得意の角度から狙い澄ましたミドルシュートを叩き込み、3年連続得点王を決めた場面だ。

たゆまぬ鍛錬と、豪快に見えて周りへの気配りを欠かさない大久保さんの【努力と繊細さ】による得点王が、1番目のノミネート。

福田正博の【人生を変えた手紙】

続くエントリーは、スタジオゲストの福田正博さん。浦和レッズで活躍していた95年に日本人初となるJリーグ得点王(32ゴール)を獲得。その「究極のワンプレー」が、95年の名古屋グランパスとの一戦。後方からロングボールを受けた福田さんが、右足アウトサイドのトラップでDFラインを抜け出し、最後キーパーの位置を見極めてゴールに流し込んだ場面。

自ら「すべてのコントロールが完璧だった」と豪語する、32得点の中でも最も印象に残るゴールだ。

実はこの年、絶好調でありながら日本代表ではベンチウォーマーに甘んじていた福田さん。そのイギリス遠征の際、浦和のオジェック監督から貰ったのが、「君の悔しさは理解できる。浦和に帰ってきたら、お互い成功を収めるためにやってやろうじゃないか。僕は君を信頼している」という熱い激励がこめられた手紙。

その手紙を読んだ福田さんは、浦和に戻って奮起。オジェック監督からの激励が、得点王獲得の原動力となった。福田さんの【人生を変えた手紙】が2番目のエントリー。

【規格外の快足FW】エメルソン

3番目のノミネートは、笹木かおりさんがイチ推しするエメルソン。2000年にはコンサドーレ札幌でJ2得点王、2004年には浦和レッズでJ1得点王に輝いた快足ストライカーだ。

圧倒的なスピードと卓越したシュートテクニックを武器とし、予想外のプレーを連発して得点を量産。J1在籍の4年間で71ゴールを叩き出した。

そのエメルソンと快足2トップを組んだのが、現アルビレックス新潟コーチの田中達也さん。田中さんはエメルソンとうまい縦関係をつくり、多くのゴールをアシスト。J1得点王に導いた。

その「究極のワンプレー」が、04年11月の柏レイソル戦。永井雄一郎のパスからエメルソンがキーパーをかわして1点目を流し込むと、田中さんの出したクロスを決めて2点目。最後は強烈なミドルシュートを突き刺して、ハットトリックを達成した場面だ。

そうした活躍の一方、苦し紛れの理由で練習をサボるなど問題児ぶりも一級品。かつて世話になったスタジオの福田さんには、感謝のメッセージを寄せた。この【規格外の快足FW】による得点王が、3番目のエントリー。

【仲間との支えと信頼】の佐藤寿人

エメルソンと同じく、J1とJ2の両方で得点王を獲得した経験を持つのが佐藤寿人さん。その「究極のワンプレー」が、J1得点王に輝いた12年のコンサドーレ札幌戦。青山敏弘の縦パスに反応した佐藤さんが、絶妙なタイミングで抜け出してゴールを決めた場面だ。

佐藤さんは控えの若手2人と居残り練習を重ね、そのあと彼らがレギュラーの穴を埋めるとしっかり連携。12年の得点王獲得に繋がった。この【仲間との支えと信頼】が4番目のエントリー。

最後のノミネートは、17年得点王の小林悠選手。川崎フロンターレのキャプテンマークを中村憲剛さんから引き継ぎ、大久保嘉人さんはFC東京へ移籍。キャプテンとエースストライカーの重圧を一気に背負うことになった小林選手は、ゴールへの意識が薄れて前半戦は不調に陥ってしまう。

思い悩んだ小林選手は、チームのことを中村さんに任せてFWの仕事に専念。後半17試合で16ゴールを挙げるという怒濤の活躍で、優勝争いと得点王争いに絡んでゆく。

【エースとキャプテンの重圧】を乗り越えた小林悠選手

その「究極のワンプレー」が、17年29節のブランメル仙台戦。退場者を出し、1-2のビハインドで迎えた後半の39分、Pエリア前でボールを受けた小林選手は、鋭く中央へ切り込んで同点ゴール。さらにその3分後には、ドリブルからミドルシュートを叩き込んで逆転勝利を収めた。

そしてこの年のフィナーレを飾ったのが、大宮アルディージャとの最終節。前半終了間際にヘディングで1点目を決めると、後半60分には家長昭博のパスに右足を投げ出して2点目。81分にPKのチャンスを得ると、これを小林選手が落ち着いて沈めて3点目とする。

これでゴールランク1位の杉本健勇を抜き去っての単独得点王(23ゴール)を決めるとともに、川崎フロンターレも逆転でのJ1初優勝を達成。プロ初のハットトリックと初の得点王、さらに初優勝が重なった劇的展開で栄光を掴んだ。

この【エースとキャプテンの重圧】を乗り越えての得点王が、5番目のエントリー。

今回エントリーされた5人の中から、MC前園さんは日本人初得点王の福田正博さんを【究極の得点王】に選出。毎年の得点王争いの裏には、知らざれるドラマが潜んでいたのでした。

 

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