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「サッカーの園 ~究極のワンプレー~」移籍

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移籍で生まれるドラマ

24日放送のBS1『サッカーの園 ~究極のワンプレー~』、今回のお題は【移籍】 環境やチームの変化で生まれる選手たちの活躍や奮闘のドラマを紹介する内容。

スタジオでその移籍のドラマを語るのは、横浜フリューゲルスなど8チームを渡り歩いた前園さんと14チームの松井大輔さん、5チームの今野泰幸さん、2チームでプレーした中澤佑二さんたち。

昨シーズンのJリーグ終了後から今季開幕までに新たなクラブへ移籍した選手は、登録1858人中442人。ほとんどの選手たちが、そのキャリアで経験する大きな決断のときだ。

移籍で成長した水沼宏太選手

最初のノミネートは、横浜Fマリノスで活躍する水沼宏太選手。日産自動車と横浜マリノスで活躍した元日本代表MF・水沼貴史さんを父に持つが、これまで5度の移籍を繰り返し、プロ16年目の昨年にフル代表へ初招集されたという苦労人だ。

17歳でプロデビュー。鳴り物入りでマリノスに入団したものの、在籍した3年半で29試合0得点1アシストと低迷。二世選手として厳しい目を向けられるという苦労も味わう。

チームでの居場所を無くした水沼は、出場機会を求めて2010年にJ2の栃木SCに期限付き移籍。そこからようやく成長のきっかけをつかみ、12年にはJ1へ昇格したばかりのサガン鳥栖へ移籍。ここでFWに合わせるピンポイントクロスの武器を磨き、33試合で8アシストを記録。記念すべきJ1初ゴールも古巣のマリノスから奪ってみせた。

そののちFC東京を経て、17年にはセレッソ大阪へ移籍。そしてタイトル獲得のチャンスを得た天皇杯では、18年1月1日の決勝でマリノスと対戦。試合は1-1のまま延長戦へと突入。その延長前半の5分、左からのクロスにファーサイドで待つ水沼が頭で合わせて決勝弾。自らのゴールで天皇杯優勝のタイトルを掴んだ。

セレッソの主力として活躍した19年シーズン終了後、古巣のマリノスから思いがけないオファー。この時いくつかのチームからオファーを受けていた水沼選手だが、悩みながらも10年ぶりとなる古巣マリノスへの復帰を選択。「Jリーグで優勝したい」「今の自分ならマリノスで活躍できる」という思いからだった。

その優勝のチャンスが巡ってきたのは、マリノス復帰3年目となる22年のJ1最終節、対ヴィッセル神戸戦。前半26分、水沼の右クロスから相手クリアを拾ったエウベルが頭で決めて先制。さらに後半の53分、ゴール左側で水沼の蹴ったセットプレーから、西村拓真がこぼれ球を押し込んで追加点が生まれる。

そして水沼の「究極のワンプレー」となったのが、後半73分の場面。右サイドを深くえぐった水沼の折り返しから、仲川輝人が勝負を決める3点目。これまでの移籍の経験を糧とし、戻ってきたマリノスで悲願となる優勝をたぐり寄せたプレーだ。

この【移籍の悔しさをバネに成長】が、最初のエントリー。

”移籍で最も成功した外国人選手“ マルキーニョス

続くエントリーは、”移籍で最も成功した外国人選手“ と言われるマルキーニョス。2001年に東京ヴェルディへ入団して以来、15年で7チームに在籍。外国人最多記録となるJ1通算152ゴールを決め、鹿島時代の08年にはMVPと得点王の活躍。右足、左足、ヘディングと多彩な得点パターンを持ち、渡り歩いた各チームで計7つのタイトルを獲得。「優勝請負人」と呼ばれたブラジルの助っ人だ。

マルキーニョスがどのチームでも結果を残し続けられたのは、鹿島時代の監督オリヴェイラが「コンビを組んだ選手の特徴を生かす能力」だとその理由を説明。

裏への飛び出しを得意とする興梠慎三は、相手マークを引きつけてからのスルーパスでゴールをサポ-ト。またポストプレーを武器とする田代有三には、つぶれ役となった彼のプレーに応えるように、ゴール前での絶妙なポジションから自ら得点。マルキーニョスは鹿島移籍の1年目(07年)からチームに溶け込み、相棒の能力を存分に引き出した。

07年の鹿島は、リーグ戦9試合を残して首位とは勝点10差の4位。優勝は絶望的かと思われた。しかしここからマルキーニョスが「優勝請負人」としての真価を発揮。8試合4ゴールの活躍で、鹿島は怒濤の8連勝。最終節の1試合を残して、首位の浦和とは勝点1差の2位に迫った。

優勝を懸けた最終節の相手は清水エスパルス。その「究極のワンプレー」は、2点をリードして迎えた後半の58分。GKのロングキックからPエリア前でボールを収めた田代が、DF2人の間を抜いて走り込んできたマルキーニョスにパス。巧みな切り返しでダメ押し点を決めた場面だ。

同時刻に行なわれた試合では首位の浦和が敗れ、鹿島の6年ぶりとなるJ1優勝が決定。ここから鹿島はJリーグ初の3連覇(07~09年)を達成。常勝アントラーズを復活させた「優勝請負人」マルキーニョスが2番目のエントリ-。

しくじり先生、今野さん

移籍にまつわるしくじりエピソードからは、ジュビロ磐田での移籍会見で「ガンバ大阪(前チーム)で頑張りたい」と言い間違えてしまった今野さん。翌日に浦和への移籍会見を控えていたのにもかかわらず、サンフレッチェ広島の優勝パレードで大はしゃぎし、サポータからの大ヒンシュクを買ってしまった森脇良太さんを紹介。

そして川崎フロンターレでJリーグ初の3年連続得点王に輝いた大久保嘉人さんは、サッカー人生をしくじりかけたエピソードを紹介。12年にヴィッセル神戸を戦力外通告となってしまった大久保さん。Jリーグに見切りをつけ、アジアに新天地を求めようとハワイで休養していたある日、フロンターレからオファー。

最初は断るつもりだったが、妻・莉瑛さんの「絶対行った方がいい。名前忘れられるよ」のひと言でフロンターレ入団を決断。その後の活躍は周知の通りで、もしフロンターレ移籍していなかったらの問いに、「絶対(サッカー人生が)終わっていた」と奥さんに感謝する大久保さんでした。

以上のエピソードから、今野泰幸【移籍会見でしくじり】と大久保嘉人【妻の言葉で3年連続得点王】が3番目と4番目にエントリー。

このあと【ファンタジスタの海外挑戦】伊藤涼太朗選手、22の国と地域を渡り歩いた【旅人フットボーラー】伊藤壇さん、そしてスタジオゲストでもある【移籍の達人】松井大輔さんをエントリーに加え、この7人の中から、「究極の移籍」には水沼宏太選手が選出された。

最後「移籍とは?」の問いかけに、中澤さんは「スタート」、松井さんは「転機」、前園さんは「成長」と納得の回答。しかし今野さんは「運ですね」と見当外れの答えで、「どういうこと?」と出演者を呆れさせる失態。すっかり番組の “いじられキャラ” となってしまいました。

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