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宍戸錠さん 死去

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“エースのジョー” の死

21日未明、宍戸錠さんと連絡が取れない事を心配した家族が、独り暮らしをしているマンションを訪れ、室内で倒れているのを発見。119番通報したが、現場ですでに死亡しているのが確認された。死因は病死とみられる。

宍戸錠さんは日大芸術学部在籍中の54年、日活の第1期ニューフェイスに合格、55年に『警察日記』の巡査役で銀幕デビューした。しかし二枚目路線で伸び悩んだ錠さん。「頬がこけすぎている」と言われた優男のイメージを変えるため、57年に自ら進んで豊頬手術を受ける。

そして液状のオルガノーゲンという物質を2度にわたり頬に注入して、ふてぶてしい面構えに変身。日活アクションの敵役スターとして、活路を開いた。59年からは『渡り鳥』シリーズで小林旭と共演、不適な笑を浮かべるインパクトの強い悪役を演じ、“エースのジョー” の愛称で人気を博す。

バラエティー俳優の先駆者

61年には『ろくでなし家業』で初主演を果たすと、主力スター路線「ダイヤモンドライン」の一翼を担うようになり、日活の黄金期を彩った。

映画が衰退した後はいち早くテレビ界へ進出、多くのドラマに出演する。さらに『巨泉x前武ゲバゲバ90分』や、司会を務めた『元祖どっきりカメラ』などのバラエティーでも、気さくな人柄で親しまれるようになる。松方弘樹や梅宮辰夫ら映画スターもテレビバラエティーに参入、彼らがタレントとして活躍する道を拓くことになった。

その後も映画・ドラマ・バラエティー・CMとマルチな活動を続けていた錠さん。21世紀になった01年3月、再び生まれ変わろうと、44年の間に石灰化していたオルガノーゲンの除去手術を受ける。

10年に妻の游子さんが死去。独り暮らしとなった13年、外出中に自宅が火事に遭い、思い出の品が全て焼けてしまう災難に遭う。それからは公の場にほとんど姿を見せることなく、静かな晩年を送っていた。享年86歳。

長男は、俳優でタレントの宍戸開。また義理の妹に、『喝采』で知られる元歌手の ちあき なおみ がいる。

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