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「サッカーの園 ~究極のワンプレー~」ループシュート

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ラモス瑠偉登場

究極のワンプレーを決める『サッカーの園』、今回のテーマは【ループシュート】。スタジオゲストには「キング・オブ・ループ」ことラモス瑠偉さんが初登場。同じゲストの佐藤寿人さんとともにプレーの極意を語る。

弧を描き、キーパーの頭上を越えるループシュート。選考委員長の前園さんは「その瞬間に時間が止まるような美しさがある。色々な技術が詰まっているシュート」と文学的に表現。

MCのアンタ柴田さんに「ずいぶんオープニング、真面目にやりますね今日」とツッコまれると、隣のラモスさんを横目に「ちょっと今までに無い緊張感がありますから、しっかりやらないと」と締まった表情。近頃ゲストへの忖度が強い前園さん、なんか早くも結末が予想できたぞ。

山口素弘、日韓戦のループシュート

最初のエントリーは、97年9月28日に国立競技場で行われたW杯アジア最終予選の韓国戦、ボランチの山口素弘がループシュートを決めた場面。

スコアレスで迎えた後半の22分、高正云コ ジョンウンからボールを奪った山口が、対面する洪明甫ホン ミョンボの逆を突いてPエリアに侵入。切り返しのボールが深く入ったところを持ち直してつま先で蹴り上げると、前に出ていたGK金秉址キム ビョンジの頭上を越えてゴールへ飛び込んでいった。

このあと残念ながら逆転負けを喫してしまったが、まさに日本代表史上に残る美しいループシュート。普段の試合からループを決めていたという山口さんは、その極意を「キーパーの位置を確認しながら、見てないふりをする。それと多少の遊び心も必要」と解説。

ゲストのラモスさんは「賢い選手。マネできない」と絶賛。鋭い洞察力と一瞬の判断の積み重ね、そして多少の遊び心から生まれた伝説のループシュートだ。

都並敏史推薦のループシュート

そして2番目にはいよいよ大本命、「キング・オブ・ループ」のラモスさんがエントリー。その「究極のワンプレー」を語るのは、読売クラブ / ヴェルディ川崎の元チームメイト、都並敏史さんと武田修宏さん。

数あるラモスさんのループシュートの中で都並さんがイチオシで挙げるのは、83年のJSL(日本リーグ)1部最終節、フジタ工業(現、湘南ベルマーレ)戦で生まれたゴール。

1点のリードを許して迎えた後半の72分、与那城ジョージのパスを受けたラモスがワンタッチのループシュートを決めて同点。81分にはまたもラモスが逆転弾を叩き出し、読売クラブを悲願の初優勝に導いた試合だ。

都並さんは「スパッと地面で止めるような蹴り方で、スパッとボールを上げていく。芸術じゃないですか」と称賛。ゴルフで例えれば、ロブショットをピタッとピンに寄せるぐらいの切れ味ということか。

ラモスの伝説ループ

武田さんの挙げたイチオシプレーが、90年のコニカカップ、ヤマハ(現、ジュビロ磐田)との決勝。同点で迎えた試合終了間際、後ろからの浮き球パスを背面ヒールでループシュート。見事ゴールへワンバウンドで見事ゴールへ押し込んだ場面だ。

ゲストの佐藤さんも「(かかとの)アウトサイド!?、いや、練習でもなかなか出来ないですよね」と感心しきり。武田さんは「小さい頃から遊び感覚でやってないと生まれない。今こういう選手はいないですよね」と解説。

そして都並さんと武田さんの二人が口を揃えて絶賛するのが、94年Jリーグチャンピオンシップの広島戦。0-0で進んだ後半の80分、北澤豪の折り返しにビスマルクと広島の柳本啓成が交錯。左サイドに流れたボールに反応したラモスが鮮やかなループを放つと、GK河野和正の伸ばした手とバーの間をすり抜け芸術的なゴールが決まった。

ヴェルディの年間王者2連覇を決めた伝説のゴールに、都並さんは「ピンポイントの当て方をしなければああいう軌道にはならない。ラモスさんならでは」と説明、武田さんは「奇跡、神様がついているシュート」と振り返る。

「トンネルが見えるんですよ。そのトンネルに入ったら絶対に決まる」とラモスさん。チャンピオンシップ広島戦でのゴールについては、「直前の2試合は肉離れで出ていない、この試合も痛み止めの注射を打ってプレーした。思いっきり打てないのでループを選択、唯一のチャンスを決めた」と、伝説プレーの裏にあったドラマを熱弁。

結局この中から一つに絞れないと言うことで、3つのプレーを「ドラマが詰まった伝説ループ」とまとめてエントリー。いやもうこれはラモスさんありきのテーマ、最終エントリーを待たずに「究極のプレーNo,1」が決まっちゃいました。

藤田俊哉、佐藤寿人、興梠慎三のループシュート

もはや結果は見えたので、残りのエントリーは駆け足で紹介。3番目は元日本代表GK小島伸幸さんが登場。「小島伸幸が参ったループ」として、アルシンド、木村和司、エドゥー、中村俊輔と数々のメモリアルゴールを浴びた中から、藤田俊哉の裏をかくループが選ばれた。

4番目のエントリーとして、スタジオゲスト佐藤寿人さんの「GKの想像を超えるループ」を紹介。確かに素晴らしいプレーだが、得点の重要性、ドラマ性、伝説の香りでラモスさんに見劣りするのは否めない。

5番目のエントリーは、「現役最強ループシューター」興梠慎三。得意とする「相手との駆け引き」でループシュートを量産。しかしここでは量より質。技術、芸術性などプレーの美しさではラモスさんに及ばない。

と言うわけで選考委員長の前園さんは、いつものように溜めたりせず、さっさとラモスさんを「究極のループシュート」No,1に選定。さすがテレビのことがよく分かってらっしゃる。

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