スポンサーリンク
スポンサーリンク

「サッカーの園 ~究極のワンプレー~」ボランチ

スポンサーリンク
スポンサーリンク
攻守の要となるポジション

8日放送「サッカーの園 ~究極のワンプレー~」、今回のテーマは【ボランチ】。守備では相手攻撃の芽を摘み、そこから一気に前線へ。中盤底で攻守を司る重要ポジションの極意を深掘りする内容。

スタジオゲストは番組初登場となる南葛SCの稲本潤一選手と、川崎フロンターレのレジェンド中村憲剛さんのダブルボランチ体制。

いつもは懐かしVTRで美味しくイジられる前園さんも、さすがにボランチ関係での素材が見つからなかった様子で、今回はあっさりと本題に入っていきました。

【デュエルキング】遠藤航選手

最初のノミネートは、現日本代表不動のボランチ遠藤航選手。その特徴はなんと言っても、1対1のボールの奪い合いで見せる強さ、いわゆる「デュエル」だ。

読みの鋭さと激しいチャージでパスカット。ドリブルで仕掛けて来る相手にはクレバーな対応で追い込み、ルーズボールにも体を張ってキープ。1対1の勝負に部類の強さを見せ、攻撃の推進役としても機能するなど、今や攻守で代表を支える選手である。

遠藤選手の判断の速さは子供時代のフットサルコートで磨かれ、湘南ベルマーレ時代には球際の強さと攻撃力が培われた。そしてドイツでボランチに定着すると、その能力に磨きがかかり2季連続の【デュエルキング】。ブンデスリーガを代表するボランチにまでなった。

その「究極のワンプレー」が、今年2月に行なわれたW杯アジア最終予選のサウジアラビア戦。バイタルエリアでボールを奪うと、すぐさま左へ展開。南野のパスを受けた長友のクロスから伊東のゴールが生まれた場面だ。

遠藤選手のボール奪取能力と、攻守切り替えの速さが得点に繋がったこのプレーが、1番目のエントリー。

ガンバ大阪の「史上最強ダブルボランチ」

2番目のノミネートは、史上最強ダブルボランチの遠藤保仁選手と今野泰幸選手。2014年に国内3冠を達成したガンバ大阪において、攻守の要として大きな役割を果した二人だ。

冷静な判断と正確なパスでゲームを支配する攻撃の遠藤選手と、鋭いタックルでボールを奪って遠藤を支えた守備の今野選手。

VTRで登場した今野選手は、「ヤットさんは『俺の犬だ』と言ってました」と衝撃の告白。しかし今野さんは屈託なく「『行け!』と言われれば行くし、犬のようにボールを奪って渡してくれるから」と嬉しそうに説明。

今野さんは「嬉しいですよ、ペットですよヤットさんの。最高に嬉しいじゃないですか」と、まるで尻尾を振る飼い犬のような喜びで “ヤットさん愛” を全開。もしかして二人の禁断の関係をカミングアウトしてしまったのか。

だがそれは、遠藤さんの「頼りがいがある。すごくシンプルにプレーしてくれるので、次のイメージがしやすい」との高評価があってものと判明。対する今野さんも「ヤットさんにパスを繋げば、絶体にチャンスをつくってくれる」と全幅の信頼。互いの長所を引き出し合う関係だからこその、最強【ダブルボランチ】コンビだ。

その今野さんが選んだ二人の「究極のワンプレー」が、3冠を成し遂げた14年の鹿島アントラーズとの試合。今野選手が激しい当たりでボールを奪うと、パスを受けた遠藤選手が前線を走るパトリックへワンタッチによる必殺のスルーパス。

このボランチ二人の絡みで絶好機を生み出した場面が、2番目のエントリー。

攻守に躍動する【稲本ポジション】

続いてはボランチによるスーパーゴール紹介のコーナー。長谷部誠選手のドリブル突破からのゴール、青山敏弘選手65mの超ロングシュート、山口蛍選手のW杯アジア予選・イラク戦での劇的ミドル弾、現日本代表監督・森保一のドライブシュートときて、トリを飾るのは日韓W杯・ロシア戦での初勝利を生んだ稲本選手の決勝点。

稲本選手の特徴は、果敢に前線へ駆け上がる攻撃スタイル。さらに守備では、外国人選手にも当たり負けしない強靱なフィジカルが持ち味だ。

攻守ともに一流の資質を備えた稲本選手自身が選ぶ「究極のワンプレー」は、日韓W杯のベルギー戦。1-1の同点で迎えた後半67分、稲本選手が中盤でボールを奪うと、柳沢選手とのワンツーでそのまま攻撃参加。鮮やかな勝ち越しゴールを決めた場面。

高い位置でボールを奪ってゴールを決める、ボランチの粋を越えた【稲本ポジション】が3番目のエントリー。

フロンターレの【憲剛イズムを受け継ぐ男たち】

4番目には、男女通じてボランチとしては唯一の【W杯得点王】に輝いた澤穂希さんがエントリー。そして最後にノミネートされたのが、中村憲剛さんの教示を受けて育った川崎フロンターレの後輩ボランチたち。

森保ジャパンの試合でボランチとしてピッチに立った川崎の選手は、大島僚太、脇坂泰斗、板倉滉、田中碧、守田英正の5人。憲剛さんは彼ら後輩に自分のサッカー哲学と経験を伝え、成長を促した。

憲剛さん譲りのキラーパスとFWなみの得点力を持ち味とする田中選手には、「止まれ」と指導。ボールを貰おうと動き回る彼に「時に止まることで、フリーになることができる」と伝えた。

ボールを刈り取る守備と、憲剛仕込みの縦パスを持ち味とする守田選手には、「ボールを受けなさい」とアドバイス。守田選手は「もう1歩、2歩相手から離れることによって、スペースが生まれてパスが受けやすくなる」ことを教えられたと語る。

憲剛さんの選手それぞれに合わせた的確なアドバイスで、日本を代表するボランチたちが育っていったのだ。

そんな後輩たちの “憲剛イズム” を充分に見せた「究極のワンプレー」が、今年1月のW杯アジア最終予選・中国戦。動くふりして「止まる」ことでフリーとなった田中選手と、守田選手の顔を出すクレバーな動きで「ボールを受け」てチャンスをつくりだした場面だ。

この【憲剛イズムを受け継ぐ男たち】、田中選手と守田選手のコンビプレーが5番目のエントリー。

「試合のすべてを決めるポジション」

選考委員長の前園さんは、この5つのエントリーから【稲本ポジション】を「究極のワンプレー」に選出。それまでのボランチの枠を越えた、守備から攻撃までをこなす現代サッカーのパイオニアとなった稲本選手に敬意を表しての選考となった。

最後、柴田さんの「ボランチとは」の問いかけに、憲剛さんは「試合のすべてを決めるポジション。勝敗のカギを握ると言っても過言ではない」と回答。まさにチームのクォリティを測ることのできる、重要なポジションだ。

来月はいよいよカタール・ワールドカップが開催。次回はW杯関連のテーマが取り上げられそうで、これまた大いに楽しみ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました